iPadの状態の把握

iPadpro11 モデルナンバーA1980 電源ボタン=スリープボタンの陥没修理をしました。
このボタンが陥没して操作不能、クリック感が無い状態だと以下のような不具合がありました。
- 電源ボタンが常に押され、リカバリーモードになり復旧しなければiPadを使用できない。
- 電源ボタンのオン、オフが出来ないためスリープ(画面が消せない)できない。
- 動画視聴中勝手にスリープ(画面が消える)
打ち所が悪いと電源が入らない。こともあるようです。
また、フレーム(iPadの裏面)ボディ部に傷、へこみなど外的に打痕キズがないことからアルミ合金がへこまされるほどの力は加わっていない。が、ボタンがへこむほどの衝撃があった。つまりスイッチを交換、または調整しなければ最悪基板の故障につながる恐れがありそうです。
という結論に至りました。
外部からの修理は難しい
外部からの修理だと難しい。
一度液晶パネルを取り外し、スイッチを確認していきます。
iPadPRO11の分解方法はネットでありますので割愛させていただきます。スリープボタンが壊れた状態だとそもそも基板にアクセスできない。←普通にUSBをさして認識しないということです。スリープボタンが治り、iPadの電源が入ってからが点検のスタートできると考えています。今回お伝えしたいのは調整でなおると仮説をたてました。検証していきたいと思います。
スリープボタンの構成を確認する。



スリープボタンを分解してみると、ボタン本体、スイッチ本体、ボタンがフレームに収まるボタンハウジング(要するにボタンのクリアランス)で構成されているようです。
- ごらんの通り損傷はありません。
- 取り付けネジを一度外し、スリープボタンとフレームのクリアランスを実際押してみて違和感がないか確認してみます。今回はフレーム、ボタン本体共に損傷はなく違和感がありませんでしたので綺麗にして組み付けします。
- スイッチ基板本体の点検、今回基板の損傷は無さそうなので、クリック感、フレキシブルケーブルの状態を確認し、そのまま組み付けて作動確認してみます。
取り付けネジの考察

スリープスイッチ基板の取り付けがネジ1つであり、そもそも壊れやすい設計である。
形も斧のようになっており、部品の中心付近をネジで押さえているが強い衝撃があると、この斧のような形のスイッチはネジを中心に外からの力点により大きく作用し画像下側に力が入り、結果スリープボタンの元の位置に戻すことが出来ずに陥没してしまう状態になる。
もう1つの要因として、スイッチ本体の取り付けネジの角度があると推測される。今までのiPadシリーズではネジ2本止めかつフレーム外側に向けて同方向で固定。このレイアウトは大変強く普通のiPadシリーズの方が壊れにくい設計だと思います。
傾向がわかりましたので対策していきたいと思います。
スリープボタンの壊れない対策

- 問題はスイッチのポジション、クリアランスの変化により陥没、作動したままの状態になるということ。
- つまりスイッチをネジ1つでは入力された力に対してクリアランスを変化させてしまうのでそこを改善していきます。
- 今回は純正同様スイッチの両端を接着剤で固定して、取り付けネジのサポートをしていきます。非常にデリケートな部分ですので付けすぎず、ほかの基盤の二次的被害が出ないようごく少量かつ最強度を確保できる固定をイメージし固定していきます。
絶妙なバランスの固定を求められる今回 LOCTITE(ロックタイト) 高機能瞬間接着剤 401 3g 3個パック 401-3P を使用しました。

あとは元通り組み付けしたら、作動確認して、問題なければ完成です。
まとめ
結論から言うと今回はスリープボタンの調整だけでなおりました。
しかし、iPadを分解手順で正しく分解出来るスキルがあり、分解ツールがある程度揃ってあり、壊しても大丈夫なメンタルが必要。
しかし、陥没したスリープボタンを安易に外から修理を試みた場合、外傷が多く修理店ではさらにスリープボタンの交換、フレームとのクリアランスの調整など修理費が高くなる傾向にあります。
- 無理に外側からいじって、スイッチもガタガタ傷が入っている場合
- そもそもリカバリーモードから復旧しない。
- スリープと起動をイレギュラーに繰り返しているとプログラムが作動し突然電源が切れたりする。
などなどスリープボタンを修理してから本当の修理に直面することもあります。
今回も初動がいかに大切かわかります。
まとめると
- iPadを修理に出した場合、このように仮説をたて検証できるお店でないとそもそも修理出来るか不透明である。
- また、どのような手順で目標を遂行し達成するのか?プロセスを説明できないとそもそも修理出来るか不透明である。
ネットで調べると金額は出ます。しかしどのような過程で修理を行うのかは詳しく説明されておりません。もちろん各企業様の価格で納得される場合は全然問題ないと思います。
iPadを分解して点検し、調整し、再度組み付けし、作動確認する過程をどのように向き合っている企業なのか?見極める必要があります。そのためには私たち消費者、一般ユーザーも不具合があるiPadをどのように対処したら修理、調整出来るのか知識を身につけ選択肢を1つでも増やしお得にiPadを利用して頂きたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
このように個体個体で修理や点検も変わってきます。実際体験した成功法、失敗法を随時アップ予定です。ご覧いただいている方が共有でき少しでも有益な情報になれたらと思います。
このページではiPadの分解、組付けをお伝えしておりますが、分解は自己責任にてお願いいたします。

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